2015年10月2日金曜日

《書籍紹介》「ゲーム漬け」は危ない


電車に乗っていると、隣の人がスマホのゲームをしている。一心不乱。30分以上、休むことなく。

こういう経験は珍しいことではない。皆さん、よくご存じのように。

なにやら丸いものをなぞって、消していくゲームをしている人が多い。無心になれるのだそうだ。仕事のストレス解消とか。

確かに、ストレス解消にはなるらしい。しかし、その状態が長く続くと(一説では15分以上) 、脳の機能に確実に影響が出るそうだ。科学的なデータだという。

大人でもそうだというのだから、成長過程にある子どもに及ぼす影響は推して知るべし。

その影響で人相が明らかに変わってしまった子供の写真とか、見てしまった。この本には出ていないが、かなり衝撃的。別に顔が崩れてしまうわけではない。全く別人の顔になってしまうのだ。子どものうちなら元に戻らないわけではないというが、発育や、将来における知的活動に影響は出るだろう。


 
田澤 雄作 (教文館 1404円/税込)










昔から「ゲームをやり過ぎるとバカになる」 と言われているが、実例やデータを突きつけられると、自分はゲームをやらなくとも、人の子の親としては心配にならざるを得ない。

単純なゲームに夢中になっている状態は麻薬を使っている状態と非常に似ているのだそうだ。パチンコなどのギャンブル依存症もそれに近いかもしれない。

そういうような話を聞きかじっていたが、先頃、以下の本に遭遇。「デジタル・ヘロイン」なる惹句が帯を飾る。



インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで 

岡田尊司 (文春新書 886円/税込)
 


こういう本はたとえ真剣に考えなければならない問題を含んでいたとしても、ネットゲーム会社の広告収入をかなり頼りにしている民放テレビでは取り上げられる機会は少ないだろう。

本だけではなく、話題としても、 流行りのゴールデンタイムの医療番組でこの話が取り上げられることもないだろう。ネットゲームの会社がスポンサーの深夜番組ならなおさら。




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