キリストのうちにある者はすでに命を得ているのであるから、ヨハネ福音書は各人の信仰の行いを強調する。
「信仰者のキリストとの直接的な結びつきが強調されればされるほど、その人はより明確に個人として見られる」。
その結果、さまざまな聖霊の賜物、つまり、教会の務めは後退し、ヨハネ福音書はひとつの賜物、すなわち〈子〉による〈父〉の啓示に焦点を合わせることになる。
ヨハネ福音書による神学的方向づけの影響は最終的には「個人のキリストとの直接的で完全な結びつきが教会の規則にその刻印を残す」ことになった。
まさに、「教会規則などというものはまったくない」。
〈父〉を見た信仰者はすべてを得るのである。
R・アラン・カルペッパー
ヨハネ福音書における「教会」を求めて
(インタープリテイション85号「ヨハネ福音書と教会」)
ヨハネ福音書と教会
第85号 2014年6月
定価2000円+税
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